discography

Deer in the Forest

release 2018.11.09

1. Concrete Time
2. Disintegration Forest
3. Organ of the Wind

Total Time 26m41s

Recording, Mixing, Mastering : Takayuki Noami (Non-REM Records)
Release Labe l : Non-REM Records
Part Number : NRR-019

(only digital release)

2018年6月から7月にかけて行われた、美術家・野網克美による個展「あなたの記憶」にTia Rungrayが提供した音源を、配信用にリマスタリング。
東京郊外の森の中で行ったフィールド・レコーディングと録音されたピアノを積み木遊びのように構成した「Concrete Time」から始まり、電子的に分解された音が再収束していく「Organ of the Wind」で終わる全3曲で構成されるミニアルバム。「時間の収縮」に視点を向け、時間の行き来を強く意識させる此の音響音楽は聴く者の精神をひとつ向こうの次元へと誘う。

This mini album by Tia Rungray was offered to the solo exhibition “Your Memory” by artist Katsumi Noami from June to July 2018 and remastered for distribution.
It starts with “Concrete Time” which composed the recorded piano and the field recording in the forest of Tokyo suburbs like a building block play. And the final “Organ of the Wind” draws how electronically decomposed sounds are reconvergence.
Make people who is listening to “contraction of time” conscious. This soundscape invites the spirit of the listener to four dimensions.

recommendation

  • 彼の創り出す音楽は、深く鋭く美しい。繰り返されるフレーズには多彩な表情がある。
    その魅力に惹かれて初個展から会場音楽をお願いしている。
    今回の楽曲も彼独自の表現を体感すると共に聴くものの深層心理を鋭く刺激する作品となっている。
    野網克美 (美術家)
  • 基本的にピアノ+ノイズというフォーマットに則って、時には暴力的なまでの音圧と手数で聴き手を圧倒する作品を発表してきたTia Rungrayですが、今作はむしろ、引き算の美を感じさせる、「響き」や「音の隙間」に焦点を置いた作品であるように思います。
    環境音の隙間から差し込むピアノ、ミニマルに切断されたフレーズの応酬、ノイズの中から立ち昇るドローンと、アルバム通してのトーンは統一され、その内容は濃密。新たなノイズミュージックの切り口を提示した重要作です。
    Yorihisa Taura (音楽家)
  • ある時は静寂かつ繊細な、またある時は暴力的なほどの狂気をも感じさせるTia Rungray氏の音。
    今作は、3つの楽曲一貫して繊細な音遣いが鼓膜に伝わってくる。
    しかし、単に耳触りの良いニューエイジ・ミュージックというわけでもなく、至る所に散りばめられるノイズには、緊張感やある種の暗鬱をも感じ取る事が出来るだろう。
    この両極端かつ絶妙なバランスから創り出される音世界に、耳を傾けてみてほしい。
    宮田涼介 (音楽家)
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